万引き家族 あらすじとネタバレ

 

万引き家族 あらすじとネタバレ

 

 

「家族」と「万引き」は結びつかないですよね、まずタイトルにびっくりします。

 

「誰も知らない」(04年)、「歩いても、歩いても」(08年)、「海よりもまだ深く」(16年)など現代の家族のさまざまなありようを描き続けてきた監督の新作は、万引きによって結びついた奇妙な家族の物語です。

 

 

一家は東京北部の古ぼけた一軒家に住んでいる。
冒頭、父親、リリ一フランキーが小学生の息子とスーパーでコンビネーション良く万引きをする。

 

なんの罪の意識もない。
母親(安藤サクラ)も日用品をよく盗んでくる。
この家族では万引きが日常化している。

 

だからといって彼らは決して異常ではない。
祖母(樹木希林)を中心に一家は仲睦まじい。
家から閉め出されてしまったらしい小さな女の子を見つけると、家族みんなで可愛がる。

 

それでいて、息子は妹のようになつくその女の子と、近所の駄菓子屋で万引きをする。
両親はそれをとがめるわけでもない。

 

父親は工事現場で、母親はクリーニング店で働いている。
それでも生活は楽ではない。
格差社会のなかの貧困家庭。

 

部屋のなかは雑然としている。食事は粗末で、カップラーメン、肉屋で買うコロッケ、そうめん、時折り、鍋。
それでも繰り返し言えば、この一家はそれぞれが幸せそう。
拾われてきた女の子は居心地がよく居ついてしまう。

 

万引きと、幸福な家族というギャップが面白い。
祖母にはが入る。両親はそれを当てにしている。祖母が亡くなる。両親は年金欲しさに、祖母の死を隠す。

 

このあたりから、家族が少しずつ綻びを見せ始める。思いもかけない、切ないが明らかになる。